佐佐木頼綱

プロフィール

1979年10月2日東京生れ

竹柏会「心の花」・半月歌会・調べ歌会所属・日本俳句協会理事

2012年「佐佐木信綱研究」編集長

2017年 第28回歌壇賞受賞

2019年「短歌往来」編集長

2019年度NHK短歌選者

 


刊行物・講演等

 

2012年

6/3「佐佐木信綱研究0號 創刊準備号」編集発行

 

2013

12/2「佐佐木信綱研究 第一號『思草』特集号」編集発行

 

2014

6/3 40回佐佐木信綱祭短歌大会 学生の部選者

6/3「佐佐木信綱研究第二號 校歌軍歌特集号」編集発行

12/2「佐佐木信綱研究第三號 新体詩特集号」編集発行

 

2015

2/2 昭和9年歌人会沖縄研修 講演

6/3「佐佐木信綱研究 第四號 明治の信綱-資料編」編集発行

6/13 41回佐佐木信綱祭短歌大会 学生の部選者

12/1 講演「信綱の相聞歌」 佐佐木信綱顕彰短歌大会選者

12/2「佐佐木信綱研究 第五號 明治の信綱-評論篇」編集発行

 

2016

6/3「佐佐木信綱研究 第六號『新月』特集号」編集発行

6/11  42回佐佐木信綱祭短歌大会 学生の部選者

6/18  心の花宮崎歌会300回記念トーク

6/25  朝日カルチャー「相聞歌の現在」講演

12/2「佐佐木信綱研究 第七號 大正期の信綱特集号」編集発行

12/4  講演「佐佐木雪子の歌と人」+ 佐佐木信綱顕彰短歌大会選者

 

2017

6/3「佐佐木信綱研究 第八號 戦争と信綱 特集号」編集発行

6/10  43回佐佐木信綱祭短歌大会 学生の部選者

7/27 第一回群黎賞選者

10/4 66回源実朝を偲ぶ仲秋の名月 伊豆山歌会 選者

12/1 講演「短歌づくりの楽しさ」石薬師小学校

12/2「佐佐木信綱研究 第九號 熱海時代の信綱」編集発行

12/4  講演「佐佐木治綱の歌と人」 佐佐木信綱顕彰短歌大会選者

 

2018

3/15 キャピタル・パートナーズ証券・日本ベトナム文化交流会講演「現代短歌と社会」

4/29 かな書道連盟 講演「心の花の歌人の歌と人」

5/12 山梨歌人クラブ 講演「家族詠の現在」

6/3「佐佐木信綱研究 第十號 信綱の没後 特集号」編集発行

6/9 44回佐佐木信綱祭短歌大会 学生の部選者

7/27 第二回群黎賞選者

9/30 吹田市短歌大会 心の花の歌人たちと唱歌

12/1 講演「橘糸江の短歌」 佐佐木信綱顕彰短歌大会選者

 

2019

1/26 甲府TANKATANKAワークショップ

4月〜 NHK短歌2019年度選者

6/8  45回佐佐木信綱祭短歌大会 学生の部選者

作品

 

▼羇旅歌

MEXICO

・メキシコの異邦人の一生を思いて絞るグアバーの汁

・パンチョなる元山賊が出でてきてよく殺しよく結婚をする

・柔らかく首傾けて描かれし日より銃爪引くメヒコ兵

・密告をせしくちびるの思ふときフォークの小さな酢漬けの春告魚

・この国の死後の奥行き口開けし牛の骸を蝿は巡れり

 

COLORADO

・忘却と荒野の相似を思いつつ仙人掌の咲く野を一人ゆく

・わが知らぬ街の一夜をつなぎつつ青濃くなってゆく地平線

・死、それは地平線のむらさきの重き草臥れ、細さなのかも

・陽のしみて閉ぢる瞼よあたたかきコロラドの地平線のかけら

・明日という人の仮定の美しさ八合目から見ゆる夕焼

・星が為す楕円を思う我が髪に触れて軌道を変える花虻

 

BOLIVIA

・チェ・ゲバラが日記に書きし丘があり分入れば鳴り響く茅草

・銃殺を控えし思想あると知る目を閉じて春風に撃たれき

・あぁあれは答えであろう銃弾に倒れるひとり演じ見る雲

 

CAMBODIA

・広げれば風に広がる地図を抱き今カンボジア国境を越ゆ

・片腕の少女が女になりてゆく朱と金の糸少しずつ織り

・夕焼けに手をかざすごと隻腕の女ゆくりとまぶた閉じおり

・やがて我が輪郭線となるだろう汝の声を打つ午後のスコール

 

THAILAND

・葬列の準備で村は華やげり軒に香れる百合の花束

・青空(ナパ) 星(ダーオ) 豚(ムー) 西瓜(テンモー) 乾燥(ヘン) あたたかき苗字の多き国境の村

・追悼のタイ語を知らず英語にて我は遺族に謝りており (Im sorry for your loss) 

 

INDONESIA

・宇宙色せし蜻蛉の目 美しく我らは夏の一瞬を分け

・いずこかで我の一生とつながれるヤシの実の陽に焼けたる香り

 

富良野

・夏風の雛形としてひまわりの間を染まりつつ飛べる蜜蜂

 

鈴鹿

・コーラスを練習する声響きおり希望よ秋の鈴鹿嶺をゆけ

 

熱海

・今宵我が清しさとなれ信綱も幸綱も見し伊豆山の月

 

富士山

・明日という人の仮定の美しさ八合目より見ゆる夕焼

 

浅草

・無機物と命の境 古道具屋で輝いているハーモニカ

 

 

▼子どもの歌

・我が知らぬ我の一部が新生児室のベッドに声あげて泣く

・ザクザクと中野区の雪 踏みながら父なる我の足音を聴く

・出生届 前籠に入れ漕ぎゆけば風あざやかに自転車は舟

・意思でまだ操れぬ手を蔦のよにゆらりゆらゆらはじめての春

・我が気持ち分からぬだらう君はまだ春風の香をさせてゐるから

・天窓を移れる雲を目印に妻と娘と私が在りき

・くきやかな四月陽だまりあをあをとここはこころが生まれしところ

 

▼その他

・夜の森に星一つずつ灯すごと義父(ちち)が小道に突ける白杖

・サンドバック打つ背中の汗じりじりとかがやき落ちよ我が青年期